不動産あれこれ

不動産の話題を、シンプル、前向きに

2020-01-01から1年間の記事一覧

「正直不動産」第77直レビュー 月下VS花澤再戦

「正直不動産」、今回は未公開物件のお話しです。 経験上、思いのほか取り扱うことも多く、だからか宅建試験でも頻出の論点です。

孤独死後の説明と告知

先日、(公社)全国宅地建物取引業協会連合会の不動産総合研究所が、令和元年度(2019年度)「住宅確保要配慮者等の居住支援に関する調査研究報告書」を公表しました。 孤独死があった場合の説明・告知のあり方が整理されています。

「正直不動産」第76直レビュー その特約、消費者契約法上どうなの?

「正直不動産」、前回に引き続き「改正民法を正直者に語らせたらこうなった」のお話しです。 「悪徳オーナー」と噂される松崎を怒らせた永瀬。その許しを得るべく、松崎に有利な特約を盛り込んだ契約書のひな形を完成させます。けど、そもそもその特約、無効…

「正直不動産」第75直レビュー 改正民法+ひと手間

「正直不動産」、今回は「改正民法を正直者に語らせたらこうなった」というお話しです。 改正民法が2020年4月1日に施行されました。賃借人に有利になったといわれています。 ただ、平穏な賃貸借関係を築くには、もうひと手間が欲しいところです。

眺望と説明義務違反 重説編

前回、高層マンションの買主が、売主(業者)の説明義務違反を理由に損害賠償を求めた裁判例についてお話ししました。 yhiro.hatenadiary.jp 裁判所は、まず、販売用パンフレットの記載を引用しながら、「売主が現在の眺望が将来的にも保証されるかのように…

続々々々「特別家賃支援給付金」詳細

引用元:経済産業省 家賃支援給付金に関するお知らせ https://www.meti.go.jp/covid-19/yachin-kyufu/index.html 令和2年6月12日、令和2年度第2次補正予算が成立しました。これに伴い、7月2日にテナント向けの家賃支援給付金の詳細も公表されています。 ・予…

「正直不動産」第74直レビュー 眺望と説明義務違反

「富士山がドーン」、マンションの眺望のお話し、後編です。 花澤は、島村夫妻に紹介したマンションと富士山との間にマンションが新築されることを知っていました。もちろん、眺望が「富士山がドーン」でなくなることも知っていたはず。知らぬふりまでして売…

媒介業者の説明義務 その説明しなくていいの?

戸建ての売買契約、あなたは売側の媒介業者A、買主にとってネガティブだけど重要な事実を知っている、売主本人も買側の媒介業者Bもそれを買主に説明しない。どうします? 「説明しないと後々大変になりそう」「けど説明して契約が流れても困る」「買側の媒介…

「正直不動産」第73直レビュー 眺望はあれば幸い

「正直不動産」、今回は「富士山がドーン」、マンションの眺望のお話しです。 眺望のよさはマンションの商品力を高めます。そのよさを強調する広告を目にすることもしばしばです。ただ、安易な強調はトラブルの種。実際、二条城がみえない、富士山がみえない…

近隣問題に媒介業者は法的責任を負うか

コロナ禍での外出自粛で、入居者から騒音の苦情が増加しています。 全国賃貸住宅新聞のWEB、2020年5月18日付の記事によると、通常月10件ほどの騒音に関する苦情が月50件を超えた、1日2,3件のペースで入居者から連絡が入るといった管理業者の話が掲載されて…

地面師事件 媒介業者の本人確認

積水ハウスの地面師事件は、売主への本人確認が不十分だった事案でした。この本人確認についても、裁判上問題になった事例が多数あります。 今回も媒介業者が責任追及された事案をみてみましょう。 なお、第1売買の真正の確認が不十分だったことについて、第…

地面師事件 媒介業者が責任問われることも

積水ハウスの地面師事件で、主導役とされる1人に懲役11年の判決が言い渡されました。 積水ハウス地面師事件、主導役に懲役11年判決「中心的立場で誠に悪質」(読売新聞オンライン) - Yahoo!ニュース だまし取られた金額は約55億円。地面師への損害賠償請…

続々々「特別家賃支援給付金」個人事業主も上限引き上げ

昨日、「特別家賃支援給付金」の上限額が600万円に引き上げられた旨お伝えしました。ただ、これは中堅・中小企業を対象したものでした。 yhiro.hatenadiary.jp 「個人事業主が漏れてますが・・」と気になっていたところ、impress BUSINESSMEDIAによると、こ…

続々「特別家賃支援給付金」 上限600万円に

「店舗の家賃負担を軽減するため、最大600万円の給付金を新たに創設します。」 5月25日、安倍首相が発表しました。 テナントの賃料負担を軽減するための「特別家賃支援給付金」。これまでの上限は月50万円×半年=300万円でした。 上限600万円の内訳、給付条…

「正直不動産」(第72直)レビュー 地味だけど、大切、複雑、地役権②

「正直不動産」、予想の斜め上の展開です。 前回のあらすじは以下のとおり。 yhiro.hatenadiary.jp 菅沼は、永瀬から最高裁判例を伝授され、それを武器にミネルヴァ不動産と戦うとばかり思ってましたが、裏切られました(いい意味で)。 そんな菅沼の秘策と…

自殺ではない居室内での孤立死とオーナーの法的地位②

前回、借家人が、借家内で自殺でなく例えば病死した場合、オーナーにどんな法的請求が認められるかについて、裁判例を紹介しました。 亡骸の腐乱が進んだことで汚損した天井板、壁板、床板、浴槽、便器等の修理費用が認められ、その額も紹介した裁判例では約…

自殺ではない居室内での孤立死とオーナーの法的地位①

昨今のコロナで定期的な見守りを中止していたところ、復興住宅の自室で60代男性が死亡している状態で発見されました。 復興住宅で60歳代男性が孤独死・・・コロナで見守り訪問中止、棟の管理人決められず 引用元:読売新聞電子版 2020年5月17日https://www.y…

続「特別家賃支援給付金制度」 地代も支援の対象に

先日お伝えした「特別家賃支援給付金」について、続報です。「地代」も支援の対象に加わります。 「特別支援給付金」について、先日お伝えした内容はこちら。 yhiro.hatenadiary.jp 借地をしている事業者も対象に加える まとめ

「正直不動産」レビュー 地味だけど、大切、複雑、地役権

ビッグコミックで連載中の「正直不動産」が面白い。ひょんなことから嘘をつけなくなったエース営業永瀬を通じ、不動産営業の本音を、リアル、コミカルに描いています。2020.5.25号では巻頭カラー。テーマは、地味だけど不動産の命運を分ける通行地役権です。…

「特別家賃支援給付金」制度に注目

令和2年5月8日、昨今のコロナの影響で賃料の支払いが困難になった事業者への支援として、与党賃料支援PTより、「テナントの事業継続のための家賃補助スキームについて」が示されました。 「テナントの事業継続のための家賃補助スキームについて」https://j…